腰の痛み
ぎっくり腰(腰椎捻挫)
不自然な姿勢で重いものを持ち上げたり、腰をひねった瞬間に、腰に激痛が走ります。
まれに、咳やくしゃみをしたときに起こることもあります。
背筋が緊張して腰を伸ばせなくなり、ひどい場合は、前かがみの姿勢のまま動けなくなります。
背骨の一部を構成する腰椎に、無理な力がかかって炎症を起こす急性腰痛です。
痛みは関節包、靭帯、筋膜が損傷(肉ばなれ)したことによります。
坐骨神経痛
太もものうしろからふくらはぎ、足首や踵にかけて、鋭い痛みが走ります。
前かがみの姿勢(前屈位)で痛みが生じることが多く、咳やくしゃみがきっかけで痛みが起きることもあります。
坐骨神経は、腰椎の腰髄から足の裏まで伸びている神経で、この神経が刺激されて起こる痛みの総称です。
原因として、腰椎椎間板ヘルニアや老化による変形性腰椎症、腰椎分離症、脊柱管狭窄症などが考えられます。
腰部脊柱管狭窄症
歩くと腰や臀部、膝から下に痛みを感じます。
前かがみの姿勢になってしばらく休むと痛みが軽くなりますが、再び歩き出すと数分で下肢の痛みやしびれが強くなり、また歩けなくなります(間欠性跛行)。
座っているときや寝ているときは、痛みは生じません。
脊柱管とは、頸椎から仙骨までをつなぐ管で、内部は空洞で脊髄が遠ています。
腰部脊柱管には下肢へと神経が別れる脊髄馬尾神経が通っています。
脊柱管が、老化や椎間板ヘルニア、腰椎分離すべり症などで狭くなると、この神経が圧迫されて、いろいろな症状が起こってきます。
腰筋筋膜症
長時間同じ姿勢で立っていたり、座り続けて仕事をしたあとなどに、背中から腰にかけてこわばりを感じ、押すと強く痛みます。
下肢のしびれはなく、X線検査をしても、骨などに異常は認められません。
不自然な姿勢によって、筋肉や靭帯に無理がかかって起こるものです。
痛みは、腰や背中に分布する神経が、筋肉を包む筋膜を通って皮下に出るとき、その通り道で締めつけられて炎症を起こしているために起こります。
◎腰椎椎間板ヘルニア
・病態
椎間板の髄核や線維輪が膨隆または脱出することにより神経根や馬尾神経を圧迫し、症状を引き起こす疾患です。
好発部位はL4/5、L5/S1間とされています。
20~40歳代の男性に多く(男性:女性=2~3:1)、重労働や喫煙が発症要因として挙げられます。
遺伝的な要因の関与されており、特に若年層ではその傾向強いという報告もあります。
・症状
主に下肢に放散する痛み、感覚障害、痺れ、筋力低下、深部腱反射の消失などの神経根症状が認められます。馬尾神経を圧迫すると直腸膀胱障害がみられることもあります。
多くは片側の症状ですが両側に症状が認められる場合もあります。
背中を丸めた椅子座位や前屈位で症状が誘発され、立位や側臥位で症状は軽減します。
急性受傷した場合は安静時にも激しい痛みを生じるが、徐々に軽減することが多いです。
・治療
治療としては、脊柱の可動性や下肢の筋肉の柔軟性の向上が挙げられます。
また日常生活の中で腰を前屈位にして物を持ち上げたり、長時間の座位姿勢など椎間板の内圧が高まる動作を避けるようにすることも重要です。
◎腰部脊柱管狭窄症
・病態
退行性変化による骨性狭窄(脊椎すべり症、脊柱側弯症)、椎間板の変性、椎間関節の骨性肥厚、黄色靭帯の肥厚などの原因により脊柱管が狭窄した状態を指します。
60歳以上に発症しやすく、症状は進行性で徐々に出現・増悪していきます。
好発部位はL4/5、3/4、ついでL5/S1に多いです。
・症状
症状は狭小化した脊柱管内を通る神経や血管が圧迫をされることで、腰痛・下肢痛・歩行時の脱力やしびれ・排尿障害を招きます。
特徴的なのは間欠性破行(ごく短時間の歩行で下肢の疼痛や痺れが生じるが休憩すると回復する)と前屈姿勢での症状改善です。
・治療
腰椎椎間板ヘルニアと同様に腰背部の緊張を改善したり、体幹(体を支える軸となる部分)の安定性強化、下半身の柔軟性の向上などを行っていきます。
日常生活上の姿勢に留意することも重要で、脊柱の生理的なS字カーブを維持できるように、腰椎の過度な前後弯を避けるように注意しましょう。
腰椎椎間板ヘルニア
ぎっくり腰のように、腰に突然激しい痛みが起こる場合と、徐々に痛みが強くなる場合があります。
また、ぎっくり腰を数年前から何度も繰り返しているうちに、腰椎椎間板ヘルニアに移行するケースもあります。
腰痛に加えて下肢のしびれや痛み(坐骨神経痛)が生じます。
体を動かすと痛みが強くなるため、しだいにいすなどに座っていることが多くなります。
椎間板は背骨を構成する椎骨の間にある軟骨で、椎骨にかかる衝撃を吸収する役割を果たしています。
この椎間板の周辺部分(線維輪)の亀裂から、椎間板の中心部分(髄核)が飛び出して、腰髄の神経根を圧迫して痛みが生じるものです。
多くは、4番目と5番目の腰椎の間の椎間板か、5番目の腰椎と仙骨の間に起こります。
腰椎分離症・腰椎すべり症
慢性的に腰痛や腰のこわばり感があり、下肢の痛みやしびれ(坐骨神経痛)が起こることもあります。
とくに、すべり症では腰痛や坐骨神経痛がひんぱんに起こります。腰椎は、丸い椎体と背中側に突き出た椎弓でできていて、上下のつながりは前方は椎間板で、後方は一対の骨の関節突起で動くしくみになっています。
この関節突起の間に疲労骨折が生じたものを腰椎分離症といいます。
骨の成長が著しい小児期に、激しいスポーツをして腰に過度の負荷をかけることが原因と考えられています。
また、腰椎は前に張り出したような弓形をしていて、第4、第5腰椎の下の椎間板は前方に傾いています。
そのため、腰椎分離症によって関節突起の制動がきかなくなると徐々に上の腰椎が前にすべり出してきます。
これが腰椎すべり症ですが、分離症からすべり症に移行するケースはあまり多くはありません。
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